Webマーケティングって最近聞くけど実際何やるの?
Webマーケは副業でどれくらい稼げるの?
難しそうなイメージ…始め方は?
「せっかく副業をするならスキルアップにもなる仕事を選びたい」と思う方も多いはず。
Webマーケティングは収入面はもちろん、スキルアップ、キャリアの選択肢も広がる魅力的な仕事です。
- Webマーケティングの仕事内容
- Webマーケティング副業の収入
- Webマーケティング副業の始め方
- Webマーケティングを副業でするメリットデメリット
Webマーケティング副業の仕事内容とは?
Webマーケティングという言葉に厳密な定義があるわけではありません。
以下でご紹介するジャンルに対し一定の知識を持ちながら、その場その場で適切な手法を選択・プランニングできるのがWebマーケッターの役割です。
Web広告
主に検索エンジンやプラットフォームに配信するタイプの広告です。
- Google広告
- Yahoo!広告
が一般的ですが、一口にGoogle広告と言ってもさらに細分化しています。
Google広告の種類一例
- 検索連動型広告:特定のキーワードで検索した際に表示させる
- ディスプレイ広告:ランダムに検索結果の横にバナーのような形で表示させる
- ファインド広告:GmailやYoutubeに表示させる広告
副業の案件として多いのは、Goolge広告(リスティング)で検索連動型広告の運用です。
- ターゲットの絞り込み(性別・地域・年齢等の属性)
- 広告を出すキーワードの選定
- ランディングページの制作
- 広告出稿予算の調整
- 改善・修正
広告運用を独学で学ぶのはかなり難しいです。
広告運用の独学が難しい理由
- 個人で広告予算を数十万も捻出するのが難しいから
- 広告する商品やサービスを作る必要があるから
- やみくもにやっていても広告費用負けするから
- 結論!実践する環境を整えるのが難しいから
Google広告の運用に携わったことがある、スクールに通っている方におすすめの仕事です。
メリット | 大変さ |
---|---|
需要>供給のジャンル 案件を見つけやすい 転職時にも有利 | 独学が難しい 正解がない中でPDCAを回し続ける辛さ 広告費用と併せてクライアントは高額を支払っているためプレッシャーがきつい |
SNS広告
SNS広告は、広告の配信先がSNSというだけで、Web広告と大きな差はありません。
- X(旧Twitter)
- Tiktok
- ターゲットの絞り込み(性別・地域・年齢等の属性)
- 広告する投稿やバナーの制作
- ランディングページの制作
- 広告出稿予算の調整
- 改善・修正
SNS広告もWeb広告同様、独学は難しいです。さらにまだ副業案件がそこまで多くはない点にも注意が必要です。
インスタグラムやXでは少額から出稿ができるため、自分でサービスやブログを作り、練習がてらに運用している方も稀にいます。
メリット | 大変さ |
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需要>供給のジャンル 今後の伸び代が大きい 転職時にも有利 | 独学が難しい まだ副業案件が少ない 正解がない中でPDCAを回し続ける辛さ 広告費用と併せてクライアントは高額を支払っているためプレッシャーがきつい |
SEO
SEO(Search Engine Optimization)はGoogleの検索結果で上位に表示させるための施策を指します。
対策するキーワードで上位に表示させることで、サイトに訪問してもらい認知や成約に結びつけていきます。
- サイト全体の設計(どんな記事を入れるか)
- 検索している人の背景を考える(ペルソナ)
- 対策するキーワードを軸に置いたライティング
- 被リンク獲得(サイトを他のサイトやSNSで紹介してもらう)
SEOに関する副業案件は多いです。クラウドソーシングサービスでも随時募集があります。
- 大手企業のオウンドメディア構築
- 中小企業からのコンサル・アドバイス依頼
- 個人で成功しているアフィリエイターからの受注
決して楽とは言えませんが、SEOはWeb広告に比べると遥かに独学がしやすいです。
SEOの独学が比較的しやすい理由
- 書籍が揃っている
- ブログ開設だけでもSEOに触れられる
- ネット検索しても情報がたくさん出てくる
- 広告費用や初期コストがかからない←最重要
メリット | デメリット |
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案件が豊富 書籍やネット上の情報が多い 始めるハードルが低い 広告費用や初期コストがかからない | 情報が多いゆえに迷う 成功している人も多く自信を失いやすい |
LPO
LPO(Landing Page Optimization)は、「ランディングページの最適化」を指します。
ランディングページとは?
ユーザーが最初に訪れる(着地する=landing)ページのこと。商品やサービスの紹介、成約・申込みに対する訴求が自然かつしっかりとできているページ。
目的(問い合わせ獲得/無料体験申し込み/購入/ダウンロードetc)を達成するために、デザインや文章を調整しながら効果を最大化していきます。
- LP全体の設計(どんな構成にするか)
- ターゲットの悩みや願望を洗い出し
- 商品やサービスの訴求ポイント洗い出し
- 色彩、文言など細かなデザインや文章作成
ランディングページは、Photoshopやillustratorなど専門的なソフトやツールで作るケースがほとんどです。
LP制作はデザイン要素、コピーライティング、セールスライティングが必要になってくるため、独学はしにくいです。
Webデザイン系のスクールや講座を受講してから副業として取り組む方がほとんどです。
メリット | デメリット |
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Web広告運用も学べる デザインスキルが身に付く LPOができる人材はまだまだ少なく希少性あり | LPO特化の副業案件は少ない デザイン系ツールが必要になる ABテスト、効果測定が独学ではしにくい |
MEO
MEO(Map Engine Optimization)は、Googleマップでの検索上位表示を指します。
飲食店や美容室など実店舗の情報をGoogleマップに登録し、集客につなげる施策です。
- Googleマップへの店舗情報登録
- 店舗の強みや集客したい客層のヒアリング
- 画像アップロード、店舗紹介文/投稿文作成
ここ2〜3年で副業案件が一気に増えました。
MEO対策に関する本もあり、Google公式のヘルプも充実しているので短時間での独学でも習得可能です。
一方で、初心者でも書籍やネット上の情報を見ながら設定はできるので、わざわざ依頼する=プロとして何か違うことをしてくれるという期待感が高くなりがちです。
メリット | デメリット |
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短時間での独学でも習得可能 書籍やネット上に情報が豊富にある クラウドソーシングサービスで案件を探しやすい | クライアントの期待値が高い 副業として取り組んでいる人も多くライバル多い 1件あたりの単価は2〜3万と安め |
SNS運用
SNS運用とは、広告ではなく普通に投稿をする中で認知を獲得する施策のこと。
副業案件で多いのは、X(Twitter)運用とInstagram運用です。フォロワーを増やして欲しい、インプレッション(閲覧数)を増やしたいという依頼が一般的です。
- 文章作成・画像や動画の作成と投稿
- いいね周り:他のユーザーにいいねをして認知を得る
- リプライ/コメント周り:他のユーザーにコメントをする
- 数値分析レポート:閲覧回数やフォロー率などをレポート化して渡す
クラウドソーシングサービスに大量に案件が出ているので、案件探しに困らないのがメリット。
ただ、「月3万で毎日投稿&リプライいいねも毎日50件ずつ」といったどう見ても時給が低くなる案件も散見されるので注意が必要です。
本やネット上に情報も溢れかえってるので独学でやろうと思えば習得可能です。
メリット | デメリット |
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独学でも習得可能 常に需要があり安定している 書籍やネット上に情報が豊富にある クラウドソーシングサービスで案件を探しやすい | 情報が多すぎて迷う 副業として取り組んでいる人も多くライバル多い 作業量が多く低時給になることもある |
メールマーケティング
最近はかなり下火になったもののメールマーケティングもWebマーケティングの手法の1つ。
文章だけで訴求をすることからセールスライティングやストーリーテリングといったスキルが必要です。
副業案件はほとんどありませんが、スポットでのコンサルや相談は探せば出てくるかもしれません。
Webサイト改善(UI/ UX)
既存のWebサイトを分析・改善しサイトの使い勝手をより良くする仕事です。
- 配置や色彩といったデザイン面の分析改善
- サイト全体の導線や動きに関する分析修正
- 表示スピード向上
デザインセンス、コーディング(プログラミング)の基礎知識、行動心理学/経済学についても知識が必要です。
Webデザインはインプットは独学でも可能ですが、フィードバックをもらうためにはスクールやサロンへ加入していた方が良いです。
LINE公式アカウント構築
ECサイト、オンラインサロン、飲食店、サロン…と店舗のありなしを問わずLINE公式アカウントを運用しているお店やサービスが年々増えてきています。
- お店やサービスの基本情報を設定
- 配信する文面や配信先のセグメント
- 自動応答の設定(特定のキーワードに反応し自動で返信する)
- 外部有料ツール(API)を利用してのより高度なステップ配信
副業案件も増えつつあり、LINEが公式に資格を用意していたりマニュアルも揃っているため独学でも学びやすいのがメリットです。
LINEが公式に発表している機能以外に、外部のAPI連携有料ツールを自由自在に使いこなせるようになると一気に単価アップが見込めます。
メリット | デメリット |
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独学でも習得可能 需要が増えてきて将来性も◎ ネット上に情報が豊富にある 1件あたりの単価が高め | 副業案件はまだ多くはない 外部ツールはややテクニカルで難しい部分もある 最初は覚えることが多い |
LINE広告運用
LINE内で広告を出して、認知獲得や友達登録を促す施策です。
LINE広告運用はまだまだ副業案件は少ないのが現状。
ただ、ある程度経験を積んでおけばLINE公式アカウント構築の際にも付加価値としてより高く案件受注できる可能性があります。
LINEが公式に設けている資格もあるのでスキル証明が容易なのもメリットです。
Webマーケティング副業で得られる収入は?
得られる収入は様々な要素で決まります。
- 副業にかけられる時間
- 経験や実績
- 案件の種類
クラウドソーシングの単価から考えてみます。
1件あたり 相場 | 時給換算 | |
Web広告 | 50,000~300,000円 | 2,000円前後 |
SEO対策 ライティング | 50,000~200,000円 | 1,000~3,000円 |
SNS運用 | 30,000~100,000円 | 1,000~2,000円 |
MEO対策 | 10,000~30,000円 | 1,000~2,000円 |
Webサイト改善 | 10,000~50,000円 | 1,500円前後 |
LINE公式アカウント構築 | 50,000~200,000円 | 1,500~3,000円 |
こなす案件数にもよりますが、月5万円~20万円程度の副収入を得ることが出来るでしょう。
Webマーケティング副業の始め方
ここまで読まれた方の中には
種類も多いうえに何から始めていいか分からない…
スクールにでも通わないとダメ?
ハードル高すぎ…
と感じられた方もいるかもしれません。
基礎知識を学ぶ
まずは、Webマーケティングの全体像をつかむのがおすすめです。
それぞれのマーケ施策がどんな強みがあるのか?
自分に向いていそうな分野は?
どう使い分けていくのか?
共通する基本的な考え方etc
- 書籍
- Udemyの講座
- Youtube
ネット検索やYoutubeで無料で検索するだけでも有益な情報はたくさん出てきます。
ただ、初心者には、どのサイト・アカウントを参考にすれば網羅的に学べるか?を見分けるのは大変です。
体系的にまとまった書籍、Udemyのような講座形式で学んでいくのがおすすめです。
ブログとSNSを運営してみる
「頭でわかっている」と「実際にできる」には実は大きな差があります。
基礎知識をインプットしたら、すぐにアウトプットを。
おすすめは、ブログ運営とSNS運用です。ブログを軸に、そこに付随したTwitterやInstagramを開設し運用していきます。
どちらも無料(サーバー代1,000円くらい)で始められるので始める際のハードルも低いです。
- 自分の趣味や好きなこと
- 人に語れる&得意なこと
- 今学んでいること
- 資格を活かす
どんな副業案件があるのか見てみる
副業案件の探し方は3つ。
- クラウドソーシングサービス利用
- 既存クライアント様からの紹介・リピート
- 自分で営業(電話、知り合いのつて、SNS経由)
難易度は、①<②<③の順に難しくなります。
初心者の方は①のクラウドソーシングサービスで案件受注をスタートさせるのがオススメです。
クライアントワークを始める前に、クラウドソーシングサービスに登録しどんな依頼が多いのか、相場も含めてリサーチしておくと良いでしょう。
クライアントワーク開始
ブログ開設当初はアクセス数もなかなか集まりませんが、時間と共に徐々にPV数は伸びてきます。
ある程度実績を積めたところで、SEOライティングやSNS運用のクライアントワークを始めていきます。
ある程度の実績って?実績の作り方は?
ブログ開設3ヵ月で2,000PV突破
ブログ開設4か月で収益化成功
サイト経由での商品販売点数50以上/月
これらも立派な実績として使えます。
最初のうちは、低単価でも依頼を受けて経験を積む・レビューを獲得するのがおすすめです。
他のジャンルにも挑戦してみる
徐々にMEO対策やLINE公式アカウント構築もできるように挑戦していきます。
幅広く扱えるようになることで案件を探しやすくなったり、相談コンサル案件もこなしていけるようになります。
Webマーケティングスクールについて
Webマーケティングを学ぶのであれば、スクールに通うのが手っ取り早いです。
- 実例に数多く触れられる
- フィードバックがもらえる
- 業界の常識や最新情報をシェアしてもらえる
- 転職やフリーランスに関するリアルな情報が手に入る
- 間違った方向に進んでいる時に軌道修正してもらえる
- スクールによっては、副業案件の紹介をしてもらえる
案件を紹介してもらえたりクライアントワーク時にサポートに入ってもらえるのは、非常に心強いです。
案件獲得に躍起にならなくてよいので、スキルアップのスピードも加速します。
Webマーケティングを副業として行うメリット
Webマーケティングを副業として行うメリットは多々あります。
将来性がありなくならない仕事
知ってもらう⇒魅力を感じさせる⇒購入という流れは、どんな商品サービスであっても変わりません。
マーケティングは、商品サービスの販売に欠かせない仕事です。
その中でも、インターネットやWebを介したマーケティングは年々増加傾向にあります。
第3節 放送・コンテンツ分野の動向-総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和4年版 > 広告
手法は変われど、今後も将来性があり需要は安定してあると言えます。
転職・独立いずれにも役立つ
Webを使って商品を売る力を持っていれば、転職時にも重宝されること間違いありません。高年収での採用、入社後の昇給も期待できます。
自分で商品サービスを作ってリリースする際、コンサルとして独立する際にも必ず役立ちます。
新規開業、起業している人の廃業理由の1番の理由は「販売不振」です。
業種や時代の流れに影響されるにしろ「お客さんを集められない」会社は廃業リスクが高いのは想像がつきますよね。
報酬は高め
会社の売り上げ・利益に直接的に貢献する分野であるため、報酬は高い傾向にあります。
クラウドソーシングサービスを見ても、データ入力やイラスト作成に比べ5倍10倍の金額です。
5~10万円あたりが相場となっています。
Webマーケティングを副業として行うデメリット
将来性も自身のキャリアにも役立つWebマーケティング副業ですが、デメリットもあります。
時代の変化が激しく常に学び続けないといけない
新しいプラットフォームの出現はもちろん、同じ媒体(SNSやブログサイト)であっても攻略方法は日々変わります。
そのため、常に学び続けなければならず、副業として取り組むには負荷は高めと言えるでしょう。
プレッシャーを感じる
クライアントワークで広告運用やSNS運用を行うとプレッシャーを感じることが多いです。
フォロワー数、インプレッション数、PV数の向上を目的として依頼されます。
結果が数字として表れるため、自分の貢献度が良くも悪くもハッキリと分かります。
プレッシャーに弱い方は、Webデザインがおすすめです。クライアント様のイメージを具体化する難しさはありますが、デザインが残る点においてお客様にも満足感が生まれます。
まとめ
今回は、Webマーケティング副業について仕事内容や収入、始め方について見てきました。
Webマーケティング副業は、転職や独立にも役立ち将来性もある仕事で非常に魅力的です。
ただ正直、未経験の方が1から独学で始めるのはハードルが高いかもしれません。
まずは書籍やYoutubeなどで全体像をつかみ、適性があるかも含め調べてみましょう。
やってみたい!と思った方はスクーリングも視野に検討してみてくださいね。